タンタル(元素記号Ta,原子番号73)の特性について解説していきます。
タンタル(元素記号Ta,原子番号73)の基本特性
- 名称: タンタル
- 元素記号: Ta
- 原子番号: 73
- 分類: 遷移金属
- 族/周期/ブロック: 5/6/d
- 原子量: 180.94788
- 電子配置: [Xe] 4f14 5d3 6s2
タンタル(元素記号Ta,原子番号73)の物理特性
- 色: 銀灰色
- 相: 固体
- 密度: 16.654 g/cm3
- 融点: 3258 K, 2985 °C
- 沸点: 5783 K, 5510 °C
- 三重点: 不明
- 臨界点: 不明
- 融解熱: 36.57 kJ/mol
- 蒸発熱: 732.8 kJ/mol
- 熱容量: (25 °C) 25.36 J/(mol·K)
- 蒸気圧: 1Pa (3297 K), 10 Pa (3597 K), 100 Pa (3957 K), 1kPa (4395 K), 10kPa (4939 K),100kPa (5634 K)
タンタル(元素記号Ta,原子番号73)の原子特性
- 酸化数: -1, +2, +3, +4, +5 (弱酸性酸化物)
- 電気陰性度: 1.5(ポーリングの値)
- イオン化エネルギー: 1st: 761 kJ/mol 2nd: 1500 kJ/mol / 3rd: na
- 原子半径: 146 pm
- 共有結合半径: 170 ± 8 pm
- ファンデルワールス半径: 不明
タンタル(元素記号Ta,原子番号73)のその他の特性
- 結晶構造: α-Ta: 体心立方構造、β-Ta: 正方晶系
- 磁性: 常磁性
- CAS登録番号: 7440-25-7
タンタル(元素記号Ta,原子番号73)の主な同位体
177Ta 天然存在比不明
178Ta 天然存在比不明
179Ta 天然存在比不明
180Ta 0.012 %
181Ta 99.988 %
182Ta 天然存在比不明
183Ta 天然存在比不明
タンタル(元素記号Ta,原子番号73)の発見者
タンタルはスウェーデンの科学者アンデシュ・エーケベリによって発見されました。
タンタル(元素記号Ta,原子番号73)の命名の由来・語源
タンタルの語源は、ギリシャ神話に登場するタンタロスTantalusに由来して命名されました。
タンタルは長年、ニオブと混同されており、単離するのが難しい金属でした。
タンタロスは死後、水を飲もうとしても飲めず、果物を食べようとしても食べられない罰を受けることになります。
また、タンタロスはニオベー(ニオブの語源)であるため、ニオブから離れづらい性質を込めて命名されたようです。
タンタル(元素記号Ta,原子番号73)の用途
タンタルの主な用途は、電子部品尾構成材質です。
あまりの高騰から、アフリカでは紛争に発展するほどの価値を持っている鉱石です。
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