プルトニウム(元素記号Pu,原子番号94)の特性について解説していきます。
プルトニウム(元素記号Pu,原子番号94)の基本特性
- 名称: プルトニウム
- 元素記号: Pu
- 原子番号: 94
- 分類: アクチノイド
- 族/周期/ブロック: 3/7/f
- 原子量: 244
- 電子配置: [Rn] 5f6 7s2
プルトニウム(元素記号Pu,原子番号94)の物理特性
- 色: 銀白色
- 相: 固体
- 密度: 19.816 g/cm3
- 融点: 912.5 K, 639.4 °C, 1182.9 °F
- 沸点: 3505 K, 3228 °C, 5842 °F
- 三重点: 不明
- 臨界点: 不明
- 融解熱: 2.82 kJ/mol
- 蒸発熱: 333.5 kJ/mol
- 熱容量: (25 °C) 35.5 J/(mol·K)
- 蒸気圧: 1Pa (1756 K), 10 Pa (1953 K), 100 Pa (2198 K), 1kPa (2511 K), 10kPa (2926 K),100kPa (3499 K)
プルトニウム(元素記号Pu,原子番号94)の原子特性
- 酸化数: +3, +4, +5, +6, +7 (両性酸化物)
- 電気陰性度: 1.28(ポーリングの値)
- イオン化エネルギー: 1st: 584.7 kJ/mol
- 共有結合半径: 187 ± 1 pm
- 原子半径: 159 pm
プルトニウム(元素記号Pu,原子番号94)のその他の特性
- 結晶構造: 単斜晶系
- 磁性: 常磁性
- CAS登録番号: 7440-07-5
プルトニウム(元素記号Pu,原子番号94)の主な同位体
238Pu 天然存在比不明
239Pu trace
240Pu 天然存在比不明
241Pu 天然存在比不明
242Pu 天然存在比不明
244Pu trace
プルトニウム(元素記号Pu,原子番号94)の発見者
プルトニウムの発見者はアメリカのカリフォルニア大学バークレー校のシーボーグらによって合成され、発見されました。
プルトニウム(元素記号Pu,原子番号94)の命名の由来・語源
プルトニウムの語源はやや複雑な事情があります。
原子番号92がウラン、原子番号93がネプツニウムという風に、それっぞれ太陽系の惑星の天王星、海王星にちなんで命名されていました。
そのため、次の原子番号94の元素は次の惑星である冥王星(Pluto)に由来して命名されることになりました。
ちなみにその冥王星の語源は、ローマ神話の冥府の王Plutoに由来しているとされています。
プルトニウム(元素記号Pu,原子番号94)の用途
プルトニウムは核分裂を起こしやすく、生成も容易であるため、核兵器に利用されています。
他にも、原子力電池などの平和利用も行われていますが、毒性の強い物質のため、取り扱いに注意が必要です。
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