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自然界には存在しない人工元素に分類される周期表の元素記号を解説

人工 元素 記号 周期表 化学 原子

天然には存在しない、人工元素について詳しく解説していきます。

【周期表/元素記号】自然界には存在しない、人工元素とは?

人工元素とは、自然界には存在せず、人間によって人工的に合成された元素のことです。

元素周期表では、原子番号が1つ増えるごとに原子核の中の陽子が1つ増える性質があります。

つまり、自然界に存在する元素に、陽子を加えてあげれば未知の元素が誕生するはずだ、と研究者は信じて合成を試みたのです。

1929年にサイクロトロンという、粒子加速装置が発明されたことで、新しい元素を合成する研究が加速しました。

事項元素の研究は研究者の知的探究心だけでなく、国の威信をかけた研究でもありました。

冷戦時にはどの国が一番最初に新しい元素を見つけられるか、競っていたようです。

そのため、発見者や国の名前が元素名に反映されているのが興味深いところですね。

それでは詳しく解説していきましょう!

【周期表/元素記号】自然界には存在しない、4つの元素

上記4種の元素は下記の特徴に共通点があります。

そのため、上記の元素を含む化合物は、サイクロトロン(イオン加速装置)を用いたり、核反応などの特殊な合成法で生成されるのが一般的です。

【周期表/元素記号】人工的に合成された、超ウラン元素

ウランよりも原子番号が大きい元素は全て、「超ウラン元素」と呼ばれています。

全てが放射性の物質です。

また、半減期が短いものが多く、仮に地球上に存在していたとしても、発見することは難しいです。

そのため、全ての超ウラン元素は原子炉や加速器を用いて人工的に合成されたものになります。

例外的に、ネプツニウムプルトニウムはウラン鉱石の自然核分裂反応によって微量生成されています。

それぞれの元素を発見したのはアメリカ、ロシア、ドイツ、日本の4国のみで、高度な研究施設と予算が必要になることがわかります。

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ユタカです。高校時代に有機化学の面白さに魅了され、化学に目覚めました。アメリカの大学に留学し、化学専攻で卒業。日本に帰国後、東京大学大学院にて工学系修士を修了。大学院を卒業後、化学メーカーに勤務し、化学の知識を活かした仕事を楽しんでいます!
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