セリウム(元素記号Ce,原子番号58)の特性について解説していきます。
セリウム(元素記号Ce,原子番号58)の基本特性
- 名称: セリウム
- 元素記号: Ce
- 原子番号: 58
- 分類: ランタノイド
- 族/周期/ブロック: 3/6/f
- 原子量: 140.116
- 電子配置: [Xe] 4f1 5d1 6s2
セリウム(元素記号Ce,原子番号58)の物理特性
- 色: 銀白色
- 相: 固体
- 密度: 6.770 g/cm3
- 融点: 1068 K, 795 °C, 1463 °F
- 沸点: 3716 K, 3443 °C, 6229 °F
- 三重点: 不明
- 臨界点: 不明
- 融解熱: 5.46 kJ/mol
- 蒸発熱: 398 kJ/mol
- 熱容量: (25 °C) 26.94 J/(mol·K)
- 蒸気圧: 1Pa (1992 K), 10 Pa (2194 K), 100 Pa (2442 K), 1kPa (2754 K), 10kPa (3159 K),100kPa (3705 K)
セリウム(元素記号Ce,原子番号58)の原子特性
- 酸化数: +2, +3, +4 (弱塩基性酸化物)
- 電気陰性度: 1.12(ポーリングの値)
- イオン化エネルギー: 1st: 534.4 kJ/mol 2nd: 1050 kJ/mol / 3rd: 1949 kJ/mol
- 原子半径: 181.8 pm
- 共有結合半径: 204 ± 9 pm
- ファンデルワールス半径: 不明
セリウム(元素記号Ce,原子番号58)のその他の特性
- 結晶構造: 六方晶
- 磁性: 常磁性
- CAS登録番号: 7440-45-1
セリウム(元素記号Ce,原子番号58)の主な同位体
134Ce 天然存在比不明
136Ce 0.185 %
138Ce 0.251 %
139Ce 天然存在比不明
140Ce 88.450 %
141Ce 天然存在比不明
142Ce 11.114 %
144Ce 天然存在比不明
セリウム(元素記号Ce,原子番号58)の発見者
セリウムはイェンス・ベルセリウスとウィルヘルム・ヒージンガーによって1803年に発見されました。
ドイツの科学者も同時期に同じ発見をしており、その命名権を巡って、世界で初めて国家間で発見者の論争が起きた元素記号です。
セリウム(元素記号Ce,原子番号58)の命名の由来・語源
セリウムの語源は、準惑星ケレス(セレス,ceres)に由来して命名されました。
同じ年に発見された星の名前を由来とする命名法は、ウランやネプツニウム、プルトニウムと同じですね。
ちなみに同じ年に発見された別の元素は小惑星パラスの名前にちなんでパラジウムと命名されています。
ちなみに準惑星ケレスは、ローマ神話に登場する農業の女神毛レースに由来しています。
セリウム(元素記号Ce,原子番号58)の用途
セリウムの用途は、研磨剤、顔料、磁石、触媒、センサー、医薬品などに活用されています。
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