機動戦士ガンダムの1年戦争に登場する連邦軍とジオン軍の戦艦をまとめて、どちらが強いのか考察してみました。
機動戦士ガンダムにはたくさんのモビルスーツ(MS)やモビルアーマー(MA)が登場します。
その強力なモビルスーツやモビルアーマーを格納したり輸送したりするのが宇宙戦艦です。
もともと宇宙軍の主力だった宇宙戦艦ですが、モビルスーツやモビルアーマーが開発されてからはその役目を変えつつも重要な役割を果たしています。
この記事では機動戦士ガンダムシリーズに登場する戦艦をまとめてご紹介します!
連邦軍系の宇宙戦艦
- コーラル級重巡洋艦: サラミス級巡洋艦、マゼラン級戦艦が製造される以前の連邦軍の主力戦艦。ルウム戦役でそのほとんどが姿を消した。主な戦艦は下記の通り。
- コーラル、ブキャナン、ネルソン(機動戦士ガンダム)
- サラミス級巡洋艦: マゼラン級宇宙戦艦と共に地球連邦軍の主力を担った宇宙戦艦である。主に1年戦争時に活躍した。もともとMSを搭載する機能はなかったが、1年戦争後期にはカタパルトを急増したサラミス級の姿が多数確認されている。主な戦艦は下記の通り。
- サラミス、マダガスカル、キプロス、グレーデン、サンフランシスコ、トリチゲン、 フィラデルフィア(機動戦士ガンダム)
- パナマ(機動戦士ガンダム MS戦記)
- アセニション、オーランド、カリマンタン、クエッタ、ケルアナ、コルシカ、サハリン、サモス、ジャワ、シエラレオネ、バラムシル、マルク、リューゲン、レムノス(GUNDAM TACTICS MOBILITY FLEET 0079)
- スコゥバレー(機動戦士ガンダム 第08MS小隊)
- サラミス改級巡洋艦: サラミス級巡洋艦に本格的にMSデッキ・カタパルトが増設された改良型。その汎用性の高さから、極めて長期にわたって運用され続けた。主な戦艦は下記の通り。
- サウスダコタ、ソルトレイクシティ、ナッシュビル、フィラデルフィア、マダガスカル、マドラス、マラカイボ、モンテレー、ユイリン、ローレンスビル(機動戦士ガンダム 0083)
- イズミール(ADVANCE OF Ζ ティターンズの旗のもとに)
- サチワヌ、シチリア、シブヤン、スルガ、モンブラン、ルネ、ブルネイ、ボスニア(機動戦士Zガンダム)
- アオバ、ヴォルゴグラード、カシマ、ストックホルム、ダナン、ダンケルク、ドルトムント、トレント、パサデナ、パナマII、ブラジリア、レボリューション、アストリア、アトランタ、エクゼター、カンバーランド、キャンベラ、サセックス、シェフィールド、スティキスホルム、ストラスブール、タカオ、トリエステ、プリンツ・オイゲン、ポートランド、モガミ、ユリシーズ、ヨーク、レパルス、ロングビーチ(ガンダムセンチネル)
- ハンプトン、デスピナ、シャンハイ(機動戦士ガンダム C.D.A. 若き彗星の肖像)
- マゼラン級戦艦: 1年戦争時の連邦軍の主力宇宙戦艦。レーダー索敵とメガ粒子砲による砲撃戦を想定した構造になっている。ミノフスキー粒子散布下ではMSに全く歯が立たず、「連邦軍大鑑巨砲主義時代の遺物」と揶揄されることもある不遇の戦艦。主な戦艦は下記の通り。
- SBB-17 ルザル、タイタン、マゼラン、アナンケ、フェーベ、アルデバラン(機動戦士ガンダム)
- オーウェル、ガーランド(GUNDAM TACTICS MOBILITY FLEET 0079)
- キリマンジャロ、フッド(ガンダムセンチネル)
- ナイアッド、ジュリエット、リズモア(機動戦士ガンダム C.D.A. 若き彗星の肖像)
- マゼラン改級戦艦: マゼラン級戦艦にMS搭載能力を追加した宇宙戦艦。サラミス級巡洋艦に比べると汎用性に欠くため、さほど運用されることなく第一線を退いた。主な戦艦は下記の通り。
- ツーロン(機動戦士ガンダム 0083)
- ノースカロライナ(機動戦士Zガンダム)
- シャルンホルスト、ナガト、マレンゴ、ブルラン(ガンダムセンチネル)
- トラファルガ級全通甲板型支援巡洋艦: マゼラン級宇宙戦艦の船体を流用し、両側にMSカタパルトデッキを増設した、急ごしらえの宇宙空母。主な戦艦は下記の通り。
- トラファルガ、ガルバルディ(機動戦士ガンダム)
- ペガサス級強襲揚陸艦: 連邦軍の宇宙戦艦として初めてMS運用機能を持って建造された戦艦。高性能のV作戦試作MSを多数搭載し、1年戦争で活躍した。主な戦艦は下記の通り。
- SCV-70 (LMSD-71) ホワイトベース(機動戦士ガンダム)
- SCV-69 ペガサス、SCV-71 ホワイトベースJr.、SCVA-72 サラブレッド、SCVA-73 トロイホース、SCVA-74 (MSC-06) スタリオン(MSV)
- LMSD-76 グレイファントム(機動戦士ガンダム 0080)
- MSC-07 (LMSD-78) アルビオン(機動戦士ガンダム 0083)
- ホワイトベースII(機動戦士ガンダム C.D.A. 若き彗星の肖像)
- ブランリヴァル(機動戦士ガンダム MSV-R ジョニー・ライデンの帰還)
ジオン軍系の宇宙戦艦
- ガガウル級駆逐艦: ジオン軍既存の駆逐艦にMS搭載機能を追加した急増戦艦。主な戦艦は下記の通り。
- ペルル・ノワール(機動戦士ガンダム MSV-R)
- ムサイ級軽巡洋艦: ジオン軍の主力戦艦。MS連携を前提にした設計を施された初めての戦艦である。主な戦艦は下記の通り。
- バロメル、クワメル、スワメル、トクメル、トルメス、CC-102 ファルメル(シャア専用ムサイ)(機動戦士ガンダム)
- ワルキューレ、レトヴィザン、キール、ザトペック、イオージマ、キャメル(機動戦士ガンダム THE ORIGIN)
- レムリア、リミア(機動戦士ガンダム MSV)
- ブルメル031(機動戦士ガンダム MS戦記)
- アグリコラ、クベラン(GUNDAM TACTICS MOBILITY FLEET 0079)
- ジークフリート101、ヴァルキューレ103(機動戦士ガンダム 0080)
- ケンプテン、シュレスヴィヒ、ノルトハウゼン(機動戦士ガンダム MS IGLOO)
- ニーベルング、ペールギュント(機動戦士ガンダム 0083)
- ブレイブ(ガンダムセンチネル)
- キンメル、ヴィムメル、ケルメル、ウーメル(機動戦士ガンダム C.D.A. 若き彗星の肖像)
- ビフレスト、グルトップ、ドローミ(機動戦士ガンダムUC)
- チベ級重巡洋艦: ムサイ級と比較して火力とMS搭載能力に優れているため、小艦隊の旗艦として 運用された戦艦。主な戦艦は下記の通り。
- チベ、パープルウィドウ(機動戦士ガンダム THE ORIGIN)
- バルバロッサ(GUNDAM TACTICS MOBILITY FLEET 0079)
- ティベ、グラーフ・ツェッペリン(機動戦士ガンダム 0080)
- ティカル(機動戦士ガンダム MSV-R ジョニー・ライデンの帰還)
- ザンジバル級起動巡洋艦: 宇宙でも大気圏内でも運用できる、ジオン軍唯一の戦艦。単独の大気圏突入能力も有しており、汎用的なジオン軍戦艦である。主な戦艦は下記の通り。
- CCM-80 ザンジバル、マダガスカル(機動戦士ガンダム)
- キマイラ(機動戦士ガンダム MSV)
- ケルゲレン(機動戦士ガンダム 第08MS小隊)
- インゴルシュタット(機動戦士ガンダム C.D.A. 若き彗星の肖像)
- グワジン級大型戦艦: 艦隊の旗艦となるために設計された戦艦。主な戦艦は下記の通り。
- BB-38 グワジン、グレート・デギン、グワシュ、グワラン、グワリブ、ガンドワ、ギドル(機動戦士ガンダム)
- グワメル、グワリブ、ズワメル(機動戦士ガンダム MSV)
- グワデン(機動戦士ガンダム 0083)
- グワザン(機動戦士ガンダム C.D.A. 若き彗星の肖像)
- ドロス級超大型宇宙母艦: 1年戦争後期にジオン軍で建造された超巨大戦艦。MSを100機以上搭載できたとされている。
- CV-69 ドロス、DOL-X01 ドロワ、ミドロ(機動戦士ガンダム)
結局、強いのはどっちの戦艦?
1年戦争時には連邦軍、ジオン軍共に特徴のある戦艦を多数製造し、活躍させました。
果たしてどちらの戦艦が優れているのか、「物量」「砲撃戦」「MSとの連携」「巨大さ」の4点で考察していきます。
当たり前ですが、国力は圧倒的に連邦軍に有利です。
「戦争は数だよ、兄貴!!!」とはジオン軍ドズル中将のセリフですが、まさにその通り。
1年戦争後半では連邦軍はサラミス、マゼランを中心とした戦艦を大量に製造し、ソロモン攻略に成功しました。
あまり戦闘で活躍した印象のない連邦戦艦ですが、実は砲撃戦の能力だけで比較するならジオン軍戦艦よりも強力です。
サラミス級巡洋艦とマゼラン級戦艦は、もともとレーダー索敵と遠距離砲撃戦を想定して建造された戦艦。
ジオン軍の戦艦を一撃で沈めるなど、じつは強力なメガ粒子砲を装備しています。
一方で、ジオン軍戦艦はモビルスーツとの連携を想定した構造になっているため、戦艦単独の攻撃力は重要視されていません。
その分、カタパルトやカーゴデッキが充実し、戦艦内でモビルスーツの整備がしやすい環境が整っています。
ルウム戦役でモビルスーツの有用性が示されたため、戦艦の役割は「いかにMSを運用しやすくするか」という機能にシフトしたのです。
1年戦争時には連邦軍、ジオン軍戦艦ともに200m級のサイズが一般的で、MSの艦載数は10-15機程度でした。
そんな中、ドロス級超大型空母のサイズは驚異の495m!!!
100機以上のMSを搭載できるため、戦艦というよりは移動要塞という感じ。
大きさでは圧倒的なジオン軍戦艦に軍配が上がりました。
結論: 宇宙戦艦の強さはケースバイケース!
当たり前の結論ですが…。
「物量」「砲撃戦」なら連邦軍が強く、「MS連携」「サイズ」ならジオン軍が強いという結果になりました。
1年戦争終了後も両軍の流れをくむ戦艦が多数建造されて活躍しています。
ガンダムはモビルスーツだけでなく、戦艦にも物語があって、面白いですよね!
以上、ガンダム大好き調香師のutahでした。