今日は「バンダイ ガンプラコレクション 1/288 EMS-05 アッグ」をレビューします。
アッグの機体解説
南米の天然鍾乳洞を利用して固い岩盤に守られているジャブローを地上から掘削して侵攻するために、胴部にレーザートーチ、両肩部にカッター、両腕部分にドリルを装備している。掘削の際にはバックパックと脚部後ろのスラスターの大推力で掘削装備をホバーで浮上しながらあくまで前面に力押しするかたちで運用されたとみられる。水中での運用は考慮されておらず、脚部のホバークラフトユニットを利用して水上を滑走する。切削後の砂礫はどのように処理するかが疑問点とされるが、ある程度は上部カッターで背後に掻き分けたようだ。ただし、ジャブロー侵攻のためだけに岩盤を破壊して掘削する機体であり、土砂の地山掘削には使用できなかったとみられる。
<wikipediaより引用>
1年戦争時に設計されたジオン公国軍のMSです。
形式番号はEMS-05。
ジオン軍のジャブロー攻略のために開発されたとさらる機体ですが、実戦投入される前にジャブロー攻略が失敗し、その後、主戦場が宇宙に変わったため、活躍の場がなかったと言われています。
地球連邦軍の本拠地であるジャブローは鍾乳洞の奥底にあり、固い岩盤を掘削する必要があったため、ドリルを搭載されたアッグが設計された訳です。
基本的に戦闘能力はなく、掘削に特化した作業用のMSです。
テレビアニメ「機動戦士ガンダム」には登場せず、モビルスーツバリエーション(MSV)が初登場となる機体で、映像作品に一度も出ていない、レア機体です。
ガンプラコレクションについて
1980年代に発売された初期のガンプラのスケールを半分にして、1/288サイズで再販されたもの。
関節やプロポーション、印刷物などは当時のキットの雰囲気を完全に再現しています。
僕が子供の頃に作っていたガンプラは多色成形が当たり前だったので、単色のランナー、パーツ数の少なさは衝撃的です。
アッグのパッケージ
↑80年代当時のパッケージの雰囲気がリアルに再現されています。
当時のパッケージにはパイロットも一緒に描かれることが多かったようですが、MSV出身のアッグはパイロットの設定がなかったようで、パイロット絵がなくて珍しいです。
↑バンダイのロゴも現在と違いますし、「ベストメカコレクション」というシリーズ名が記載されています。
このキットが発売された当時はまだガンダムの認知度が低かったため、バンダイのプラモデルはガンダム以外のアニメも含むロボットにプラモデルとして「ベストメカコレクション」というシリーズで販売されていたのです。
メカ、という響きがなんとも昭和レトロな感じです。
そして「試作メカ」という表記も今となっては目新しく映りますね。
↑側面には完成図(塗装済み)の絵が並んでいます。
ちなみに、1/144のパッケージそのままなので、ガンプラコレクションとして復刻されたこのキットでは可動しない部分や存在しない機能が描かれていることもあるの要注意です!
と言いつつ、アッグに関しては完全に当時と同じクオリティのようです!
この可動範囲で当時の子供達は満足できたのでしょうか・・・?
↑同時期に発売されたキットが並んでいます。
ジュアッグ、アッガイ、アッグガイ、ゴッグ、ズゴック、旧ザク、シャア専用ズゴックなどの機動戦士ガンダムの中盤に出てきた機体たちですね。
水陸両用MSが多いですが、こうやって並べてみるとやられメカっぽいのが哀愁を誘います。
↑パッケージには1/144と書いてありますが実際には1/288スケールです。
通常の1/144パッケージと比べると大きさの差は歴然!
ガンダムに速攻でやられてしまいそうです(笑)
アッグの説明書
↑圧倒的なパーツの少なさです!
数えてみたら25個しかありませんでした。
ガンプラコレクションの中ではパーツ数が多いようですが、それにしてもこの数は少ない。
また、単色のランナーなので、塗装しないと何のプラモなのかさっぱり分かりません(笑)
当時の説明書にはランナー図に必ず塗料の色指定がされているのが当たり前でした。
アッグの製作条件
さすがに素組みでは見るに耐えないので、ガンプラマーカーで塗装しました。
サイズが小さいので、大変でした…。
今回はガンプラマーカーを使用して塗装しました。
- 腕部: GM11 ガンダムホワイト (ベーシックセットGMS-105)
- 脚部、バーニア等: GM-22 ガンダムガンメタリック(ベーシックセットGMS-105)
- ボディ:GM34 シャアピンク(ジオン軍セット GMS-108)
- カッター: GM39: ジオングレー(ジオン軍セット GMS-108)
- モノアイ: GM50 ガンダム蛍光ピンク(先細タイプセット)
- モノアイ付近: GM48 ガンダムブラック(先細タイプセット)
- バーニア内部: GM46 ガンダムレッド(先細タイプセット)
アッグのレビュー
↑1/144HGUCガンダムと並べました。
1/288というだけあって、とにかく小さい!
作業用MS!って感じですね。
メインカラーがオレンジ色というのも工事中というか、安全第一感があっていいです。
ドリルを持ち上げることができる、って感じです。
作業用MSですし、実際もこれくらいの可動で問題ないのかもしませんね。
↑脚部背面にはバーニアがついています。
これで前進しながら穴を掘っていくわけです。
単純な構造ですが、外側をガンメタリックで、内側をレッドで塗装するとそれっぽいメカ感が出るのでオススメです。
↑主兵装は腕部先端に装備されたドリル。
これで固い岩盤に穴を開けて砕いていくわけです。
設定では一応、格闘武器にもなると書いてありますが、活躍した記録はないようですね・・・。
↑頭部には2機のカッターが装備されています。
ドリルで砕いた岩盤を後方に送る役割があります。
実際に回転させることができますよ!
↑正直、ほとんど可動しませんので、アクションポーズは皆無です・・・と思いきや、意外と手足の角度を変えるだけで表情がついてる気がします。
顔と手足のバランスが独特だからでしょうか、頭部がひょっとこっぽいのでおどけて見えるのもあるかもしれません。
↑塗装前と後です。
いくらなんでも塗装しないとなんだかわかりませんね(笑)
グレー単色だと、消しゴムみたいです。
下手でも塗装してみてよかったです!
アッグの総評
話のタネになればと思い、組んでみましたが…塗装すれば意外とそれなりの見栄えになりますね。
80年代当時の気分をお手軽に味わうのに最適ですね。
通常のガンプラと比べて圧倒的に小さいので、飾る場所も節約できて良いですね。
並べて飾ると結構壮観ですよ!
アッグシリーズで並べて「幻のジャブロー攻略隊」を再現してみてはいかがでしょうか!
以上、ガンプラ好きの調香師utahでした。