今日は「バンダイ ガンプラコレクション 1/288 MSM-10 ゾック」をレビューします。
ゾックの機体解説
MSとしては珍しく、前後対称の容姿を持つ。両肩に4門、前後合わせて計8門のメガ粒子砲を装備している。頭頂部にあるものはフォノンメーザー砲1門と公称されているが、実際はメガ粒子砲とであるとする資料もある[5](しかし劇中では頭頂部にある肩部メガ粒子砲と同型の部位からではなく、その周囲のスリットから光線を発射している)。これらの武装を稼働するため、一年戦争当時としては破格の、ザクII4機分に匹敵する大出力ジェネレーターを搭載している。メガ粒子砲は連邦軍MSのビーム・ライフル級の威力と連射性を発揮し、1機でジオン軍一個中隊のMSに匹敵する火力を有する[5]。
<wikipediaより引用>
1年戦争で活躍した、ジオン公国軍の水陸両用MSです。
形式番号はMSM-10。
前後対象の胴体、極端に短い脚部など、ジオン軍MSの中でもかなり特徴的な機体です。
1年戦争当時では珍しく、メガ粒子砲を装備した機体ですが、ジェネレーター出力が必要なため、機動性が犠牲になり、重鈍な印象で、MSと言うよりは移動砲台、と言った印象。
MA(モビルアーマー)を開発する過渡期に設計された、言わば「小型MA」という位置づけの機体です。
量産化はされず、3機の試験機が生産されたのみです。
ガンプラコレクションについて
1980年代に発売された初期のガンプラのスケールを半分にして、1/288サイズで再販されたもの。
関節やプロポーション、印刷物などは当時のキットの雰囲気を完全に再現しています。
僕が子供の頃に作っていたガンプラは多色成形が当たり前だったので、単色のランナー、パーツ数の少なさは衝撃的です。
ゾックのパッケージ
↑80年代当時のパッケージの雰囲気がリアルに再現されています。
当時のパッケージにはパイロットも一緒に描かれることが多かったようです。
ご丁寧に「このキットにはボラスキニフ曹長はついていません」との表記があります。
今ではなかなかお目にかからない表示ですね。
そしてなぜかわかりませんが、背景にアッガイ、ズゴック、ゴッグの3機がうっすら描かれています。
水陸両用MSの先輩たち、って感じですね。
↑バンダイのロゴも現在と違います。
ゾックよりも前に発売されたキットだと、「ベストメカコレクション」というシリーズ名が記載されていますが、ここには書かれていません。
機動戦士ガンダムのプラモデルが発売された当時はまだガンダムの認知度が低かったため、バンダイのプラモデルはガンダム以外のアニメも含むロボットにプラモデルとして「ベストメカコレクション」というシリーズで販売されていたのです。
メカ、という響きがなんとも昭和レトロな感じです。
テレビ放映の中盤を越えてきたあたりで認知度が高まり、バンダイ内でも「いよいよガンダムだけでプラモデルシリーズにするか!」ということで晴れてガンプラという言葉ができたわけです。
ゾックはそんなガンプラの人気が高まっていく過渡期のキットです。
↑側面には完成図(塗装済み)の絵が並んでいます。
ちなみに、1/144のパッケージそのままなので、ガンプラコレクションとして復刻されたこのキットでは可動しない部分や存在しない機能が描かれていることもあるので要注意です!
まぁこのキットはそもそもそんなに機能がないので問題ないんですけど。
↑同時期に発売されたキットが並んでいます。
ギャン、アッガイ、ボール、ジム、ドム、シャア専用ズゴック、量産型ザク、ガンキャノンなどの機動戦士ガンダムの初期〜中盤に出てきた機体たちですね。
↑パッケージには1/144と書いてありますが実際には1/288スケールです。
通常の1/144パッケージと比べると大きさの差は歴然!
ガンダムに速攻でやられてしまいそうです(笑)
ゾック自体は23.9mと、当時のMSの中では大きい方なので、他のガンプラコレクションに比べると幾分パッケージも大きいですが、それでも1/288なのでこんなもんです。
ゾックの説明書
↑圧倒的なパーツの少なさです!
数えてみたら25個しかありませんでした。
また、単色のランナーで、前後対象のボディなので、ほとんど同じようなパーツばかり(笑)
ボディのほとんどがライトグリーンなので、塗装しなくてもなんとかなりますが、せっかくなので塗装してみました。
当時の説明書にはランナー図に必ず塗料の色指定がされているのが当たり前でした。
ゾックの製作条件
さすがに素組みでは見るに耐えないので、ガンプラマーカーで塗装しました。
サイズが小さいので、大変でした…。
今回はガンプラマーカーを使用して塗装しました。
- クロー: GM08 ガンダムイエロー (ベーシックセットGMS-105)
- モノアイ等: GM50 ガンダム蛍光ピンク(先細タイプセット)
- モノアイ付近: GM48 ガンダムブラック(先細タイプセット)
意外と様になってるので、「これはこれでいっか」とごまかしています(笑)
ゾックのレビュー
↑1/144HGUCガンダムと並べました。
1/288というだけあって、とにかく小さい!
ガンプラコレクションの中では大きい方ですけどね。
横から見たらどちらが前かわかりませんね(笑)
モノアイの有無以外は差がないので、製作もめっちゃ楽でした。
↑腕の可動範囲はとても狭いです。
これを可動している、と言って良いかどうか非常に不安になります。
↑脚は腕に比べてさらに曲がりません(笑)
元々短足で、可動しない設定というのもありますが、無駄に足のパーツを分けていますが、これ意味あるんでしょうかね?
↑主兵装は両肩に装備された合計8門のメガ粒子砲。
私のスキルでは塗り分け不可能です・・・
↑頭頂部にはフォノンメーザー砲が1門。
超強力です。
↑一応、水陸両用MSらしくクローもありますが、ほぼお飾り。
運動性は低いので、格闘戦に持ち込まれたら速攻で負けてしまいます。
↑正直、ほとんど可動しませんので、アクションポーズは皆無です・・・
と思いきや、おどけた表情のおかげで意外と動いている感じはします(笑)
ゾックの総評
話のタネになればと思い、組んでみましたが…意外と塗装すればそれなりの見栄えになりますね。
80年代当時の気分をお手軽に味わうのに最適ですね。
通常のガンプラと比べて圧倒的に小さいので、飾る場所も節約できて良いですね。
並べて飾ると結構壮観ですよ!
以上、ガンプラ好きの調香師utahでした。