今日は「ガンプラコレクション 1/288 MSM-07 ズゴック」をレビューします。
ズゴックの機体解説
モビルアーマー(MA)メーカーであるMIP社が開発した唯一のMSで、ツィマッド社のゴッグと同時期に開発が開始された。当初の型式番号は「MSM-04」とだったが、先に完成したゴッグのデータを反映した結果量産化が遅れ、アッガイにこの番号を譲った経緯をもつ。完成に時間がかかったぶん機体の完成度は高く、配備後は先行の2機種に代わる水陸両用機の主力となる。前線からの評価も高く、カラハ曹長は、「ゴッグよりこいつの方が性に合う」という趣旨の発言をしている[6]。キャリフォルニアベースにおいてゴッグの後期型と同じラインで生産が行われた。
<wikipediaより引用>
ズゴックは、1年戦争で活躍した、ジオン公国軍の量産型水陸両用MSです。
形式番号はMSM-07。
ゴッグやアッガイよりも遅れて開発されていたため、性能は当時のジオン軍MSの中では「桁違い」だったようです。
シャア・アズナブル専用機が有名ですが、今回は量産機をレビューします。
ガンプラコレクションについて
1980年代に発売された初期のガンプラのスケールを半分にして、1/288サイズで再販されたもの。
関節やプロポーション、印刷物などは当時のキットの雰囲気を完全に再現しています。
僕が子供の頃に作っていたガンプラは多色成形が当たり前だったので、単色のランナー、パーツ数の少なさは衝撃的です。
ズゴックのパッケージ
↑80年代当時のパッケージの雰囲気がリアルに再現されています。
当時のパッケージにはパイロットも一緒に描かれることが多かったようです。
ジオン軍・ズゴック操縦士・カラハが描かれています。
↑バンダイのロゴも現在と違いますし、「ベストメカコレクション」というシリーズ名が記載されています。
このキットが発売された当時はまだガンダムの認知度が低かったため、バンダイのプラモデルはガンダム以外のアニメも含むロボットにプラモデルとして「ベストメカコレクション」というシリーズで販売されていたのです。
メカ、という響きがなんとも昭和レトロな感じです。
↑側面には完成図(塗装済み)の絵が並んでいます。
ちなみに、1/144のパッケージそのままなので、ガンプラコレクションとして復刻されたこのキットでは可動しない部分や存在しない機能が描かれていることもあるの要注意です!
後ほどご紹介しますが、このキットではアイアンクローは伸縮しません・・・
↑同時期に発売されたキットが並んでいます。
巡洋艦ムサイ、宇宙空母ホワイトベースガンダム、シャア専用ザクグフ、量産型ザクなどの機動戦士ガンダムの初期に出てきた機体たちですね。
↑パッケージには1/144と書いてありますが実際には1/288スケールです。
通常の1/144パッケージと比べると大きさの差は歴然!
ガンダムに速攻でやられてしまいそうです(笑)
ズゴックの説明書
↑圧倒的なパーツの少なさです!
数えてみたら16個しかありませんでした。
また、単色のランナーなので、塗装しないと何のプラモなのかさっぱり分かりません(笑)
当時の説明書にはランナー図に必ず塗料の色指定がされているのが当たり前でした。
ズゴックの製作条件
さすがに素組みでは見るに耐えないので、ガンプラマーカーで塗装しました。
サイズが小さいので、大変でした…。
今回はガンプラマーカーを使用して塗装しました。
- ボディ: GM06 ガンダムブルー (ベーシックセットGMS-105)
- 腕部、脚部、ボディ:GM36 ザクダークグリーン(ジオン軍セット)
- モノアイ: GM50 ガンダム蛍光ピンク(先細タイプセット)
- モノアイ付近: GM48 ガンダムブラック(先細タイプセット)
ズゴックのレビュー
↑1/144HGUCガンダムと並べました。
1/288というだけあって、とにかく小さい!
ガンプラコレクションの中ではかなり現代的なプロポーションをしています。
アイアンクローも元々のキットでは伸縮するのですが、今回の復興版キットではオミットされています。
↑腕に比べて、足の可動範囲は大きいです。
内側、外側に開くので、表情がつけやすくなっています。
ここら辺の工夫が現在のプラモにつながっている部分かもしれませんね。
↑脚は細いので、部品が干渉することなく曲げることができます。
ポリキャップのない時代ですので、あまり動かし過ぎると壊れてしまうので注意です。
そして脚の裏は特に造形されていないので中身丸見えです・・・
↑主兵装は指先に固定されたメガ粒子砲とアイアンネイルです。
この時代のMSにしては珍しくビーム兵器が使え、アイアンネイルも格闘武器として優秀でした。
連邦軍の量産型MSジムの装甲を簡単に貫くシーンはあまりにも有名です。
↑頭頂部には240mmミサイルが6門(30発)装備されています。
主に水中から上陸後に対空迎撃用として用いられていた様子。
↑手足の可動がやや可能なので、割とカッコイイポーズがとりやすいです!
ただし、モノアイが動かないので、視線が固定されてしまうのが微妙ですね。
ズゴックの総評
話のタネになればと思い、組んでみましたが…意外と塗装すればそれなりの見栄えになりますね。
ガンプラコレクションの中ではかなり可動範囲が広く、現代的なプロポーションのキットだと思います。
80年代当時の気分をお手軽に味わうのに最適ですね。
通常のガンプラと比べて圧倒的に小さいので、飾る場所も節約できて良いですね。
並べて飾ると結構壮観ですよ!
以上、ガンプラ好きの調香師utahでした。